塔山・経塚山(平泉) 2012年10月18日

 毛越寺庭園が借景している山が塔山であることが判明しました。検索してみると、下記文献から、経塚山、鈴懸の森、塔山と3つのピークが連なっています。
 地形図と照合すると、塔山らしき等高線(120m)はありますが、経塚山付近の等高線は宅地開発による崖で変形しており、判然としません。

 毛越寺庭園の借景の山に登るのはいかがなものかと悩みました。調べてみるとこの山の北側では、世界遺産に指定されたことからは信じられないような乱開発が行われた歴史がありました。なんと、昭和40年代には展望タワーや遊園地があったというので驚きです。「平泉タワー」で検索してみてください。
 今も住んでいる方がおられるので申し訳ありませんが、経塚山が切り崩されて、温泉付き宅地の開発も行われました。高度経済成長期の負の遺産と世界遺産…。今考えるとありえないことです。イコモスさんは見なかったのでしょうか? 役所の人など関係者は心穏やかではなかったでしょうね。

 というわけで、北側からならよかろうと判断して、昨夜偵察すると、遊歩道があり、塔山と毛越寺庭園の間を通っているようで、その途中から林間に入れそうでした。

 遊歩道の入口付近に何とか車を置き、遊歩道を歩きました。途中から稜線に乗りました。作業道レベルの道が稜線まで続いていました。藪もない明るい林間を歩いて塔山と思われるピークに到着しました。伐採された木が積んであるだけで、石碑など歴史を感じさせるものは全くありませんでした。
 この先、毛越寺庭園方向に歩いてみると、緩やかに下って、たぶん遊歩道の反対側と思われる付近に達しました。残念ながら毛越寺庭園が見える場所は全くありませんでした。
 おそらく遊歩道と毛越寺庭園の間にフェンスがあるものと思われます。くれぐれも庭園に侵入したり、庭園内から登ろうとしたりししないでくださいね。

 引き返して塔山を経て稜線を歩くと、小高いピークがありましたので登ると、そこに「経塚跡」の朽ちた標柱がありました。ここが経塚山なのでしょう。北東斜面が切り崩され、下には数軒しか建っていない温泉付き住宅地がありました。束稲山がよく見えました。崖伝いに、遊歩道入口まで道がありました。

 世界遺産指定を期に、遺産はきちんと整備してはどうかと思います。朽ちた標柱では悲しいものがあります。

 なお遊歩道(ウォーキングトレイル・夢散策)は、中尊寺の奥から鐘ヶ岳のわきを通り、いったん車道に出て、写真の場所から塔山の西側を下って、毛越寺敷地の北縁を通って観自在王院近くに出るものと思います。

 
文献:前川佳代 奈良と平泉:奈良学談話会報告、奈良女子大学文学部教育研究年報、第3号、2011年


塔山(観自在王院跡から)

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塔山(毛越寺から 別の時期に撮影)

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遊歩道入口

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どこでも歩けるような林間

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朝日

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塔山山頂付近

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木のケルン

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塔山~経塚山の稜線

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経塚山

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経塚山から束稲山塊

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経塚山登山口

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経塚山

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塔山と金鶏山

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資料(上記文献から引用)

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GPS軌跡

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