裏岩手曲崎ルート 2015年8月27-29日 その1

 裏岩手連峰とは、一般的には岩手山の西の黒倉山から畚岳に至る山々を指すようですが、小畚山と大深岳の間から分かれて岩手・秋田県境を関東森、八瀬森、曲崎山、大沢森、大白森、小白森山、乳頭山へと連なる長大な連山があり、これも裏岩手に含まれるようです。乳頭山から南は秋田駒ヶ岳の山々に分類されるでしょう。
 詳細はわかりませんが、1961年の秋田国体の際に整備されたとのことで、裏岩手国体コースとも呼ばれているようです。ここでは、最高峰である曲崎山の名を冠して、「裏岩手曲崎ルート」と勝手に呼ぶことにします。

 今回の登頂の対象は、関東森、八瀬森、曲崎山、大沢森、大白森、小白森山となります。関東森の南東にあり、縦走路から外れている大白森(葛根田大白森)は、湿原の山であり、雪のない時期に踏みこむことは好ましくありませんので、今回は断念することにしました。

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 さて、曲崎ルートをどう攻めるかはさんざん悩みました。

 普通に思いつくのは、八幡平から南下し、大深岳から曲崎ルートに入り、乳頭温泉に下るというもの。比較的高低差が少なく、山小屋が3つあります。最大の問題は交通手段です。岩手側から八幡平に登るバスは到着が11時32分。これでは大深山荘までしか行けませんし、昼から縦走を開始するのは好ましくありません。鹿角からのバスはもう少し早いのがありますが、鹿角までそんな時間には行けません。
 八幡平山頂に車を置いて、乳頭温泉からバスで田沢湖乗り換えで秋田側から八幡平山頂に戻る方法も考えました。これなら早い時間に縦走を開始できますが、下山した後にバスを乗り継いで戻り、疲れた体で車を運転して山道を下るのも…。
 乳頭温泉からの逆コースも考えました。田沢湖駅に車を置き、乳頭温泉に向かうバスは早い時間にあります。八幡平山頂からはバスで田沢湖に戻ります。かなり有力視しましたが、南下と比べるとかなりきつい登りが断続的にあります(乳頭温泉から小白森山まで、曲崎山南斜面、関東森から大深岳)。それにエスケープルートで松川温泉に下ったりすれば、田沢湖駅に戻るのも大変です。

 滝ノ上温泉からの周回ルートの情報提供がありました。しかし、どちら回りでも、初日に三ツ石山か乳頭山への標高差800mもの登りがあります。初日に三ツ石山荘泊まりならなんとかなりそうですが、あとが余裕がなくなります。残念ながら軟弱オヤジは却下です。
 阿部陽子さんの本には、この40キロものルートを1日で19時間かかって回ったとありますが、とても真似はできません。

 で、最終的にたどり着いたのが今回のプランです。26日夜に盛岡に入り、駅前の3000円台のビジネスホテルに泊まり、車は24時間900円で置けるNPCパーキングに入庫します。夜は盛岡の知人と会食のオプショナルツアー。翌朝、大館行の始発列車で大更に向かい、そこからタクシーで裏岩手登山口に向かうというもの。
 下山後は、鶴の湯温泉または大釜温泉からバスなどで田沢湖駅に出て、秋田新幹線で盛岡に戻り、車に乗ります。
 お金はかかりますが、体にやさしく、エスケープルートで松川温泉に下っても盛岡に戻るのは容易です。

 大深山荘、八瀬森山荘、大白森山荘の3つがあり、八瀬森山荘と大白森山荘の2ヶ所に泊まることにしました。初日悪天候時には大深山荘泊まり。体力や天候などの状況によっては八瀬森山荘から一気に下るという短縮プランも考えました。29日に下山し、30日に所用はありますが、いざとなれば30日下山も不可能ではありませんので、柔軟な対応が可能です。

 27日と28日をずっと前から夏休みと決めて業務を調整してきました。2つの台風は両側にそれましたが、あまり天気はよさそうではありません。しかし、合宿レベルの大縦走は、嵐でも来ない限りは実行するのが普通と思われますので、ダメなら引き返す、エスケープルートで松川温泉に下るというつもりで決行です。

 26日にはタクシーを予約しました。仕事が終わると盛岡に向かいました。NPCパーキングに入庫です。翌朝に着る登山ウエア以外は車に置いてホテルにチェックイン。ホテルの契約駐車場になっており、100円ほど安くなるようです。
 夜の盛岡はほどほどにしてと言いつつ、結構飲みました。しかし車を運転しませんので、酒気帯び運転のリスクはありません。起きられさえすればよいのです。

 27日は4時に起き、車で新品の登山靴を履き、ヘルメットとストックをつけたザックを背負い、盛岡駅に。大館行きの始発列車はIGRのホームでなく、JRの3番線発でしたが、自動券売機で大更までの切符が買えません。駅員に聞いても即答できず、事務室に戻って聞いてきて、好摩まで買って車内精算をするようにとのことでした。おかしなシステムです。

 大更駅で降りるとタクシーが待っていました。コンビニで用足しとランチの調達をしました。八幡平山頂のトイレで再度用足しです。飲むことの弊害の1つではありますが、都合3回しておけば、まず大丈夫でしょう。

 6時35分に裏岩手縦走路入口に到着しました。タクシーは10000円でお釣り少々。レインウエアとスパッツを着けて出発です。わずかに畚岳が見えていますが、天気は期待できそうもありません。

裏岩手縦走路入口と畚岳

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その2

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