金華山 443.5m 2017年1月7日



 北上山地の山で最後に残ったのが、金華山(きんかさん)です。山の名前と島の名前が金華山です。震災後は定期船が途絶えていましたが、2013年5月から日曜日だけ運航が再開されました。しかし定期船では島での滞在時間が1時間55分しかなく、定期船での登山は控えてくれと言われました。もう少し長く滞在させてもらえればよいのですが、黄金山神社への参拝だけの人には、このくらいの時間が妥当だとのことのようです。
 不定期に月2回ほど土曜日に臨時便が運航され、これを利用すると、滞在時間が3時間40分あり、十分に登山ができそうです。今回1月7日の臨時便を予約し、幸いなことに好天に恵まれました。

金華山(御番所山から)

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金華山(硯上山から)

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金華山(光山から)

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 今回、昨冬に姫神山に行った人をお誘いしました。また直前になって、女川に住んでいる山友に年始の挨拶がてらお知らせしたところ、一緒に行くことになりました。

 8時過ぎに一関を出ましたが、10時前には女川港に到着しました。岸壁を散歩して過ごしました。山友は、同僚で、このブログの読者であるという若者2人を連れてこられました。5人での遠足ということになりました。

 11時に高速船ベガで出航です。

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 運航会社の社長のMさんが震災の語り部となり、女川の惨状を話してくれました。会社の社員も多く亡くなったとのことです。詳細は書ききれませんので、ぜひ船に乗って、話を聞いてみてください。山に登らなくても、船に乗って、話を聴いて、参拝するだけでも十分に往復運賃の価値はあります。部外者にできることは、被災地に金を落とすことしかありません。

 高台にある病院の1階まで津波が到達したというのには驚きです。

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 35分で金華山に到着しました。昔の記憶はありませんが、まだまだ復興工事の途上です。

 鳥居をくぐり、参道を登ります。

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 金華山瀬戸をはさんで、牡鹿半島の駒ヶ峰が見えてきました。

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 震災の影響か台風の影響かは不明ですが、参道は荒れていました。

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 金華山神社の本殿が標高110mにあります。先に参拝しました。

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 本殿の右手から登山道に入りました。普通の恰好・靴で登る人も少なくないようですが、れっきとした山道です。決して遊歩道レベルではありません。

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 標高360mの主稜線に出ると、太平洋側の大展望がひらけました。

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 かすんで同定は困難ですが、氷上山方面の山がうっすらと見えました。氷上山までは直線距離で85kmほどです。

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 雄勝の山々も見えました。

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 上品山はドームで同定できました。

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 山頂までは港から1時間6分かかりました。ゆっくり歩いた結果ですが、0mからの443.5mですので、あまり甘く見てはいけないようです。

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 三角点は大海祇神社の左手にありました。

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 山頂から西にのびる尾根の道は、展望地からは通行禁止になっていました。

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 すでに登った牡鹿半島の山々が見渡せます。

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 北上山地の最北端はつくし森(実質的には階上岳)、最南端は御番所山(実質的には金華山)の距離は約240kmです。こうして終わってみると、どの山が難しかったかなどと聞かれても、即答はできません。奥深いゆえ難しい山もあれば、社会的な事情で難しい山もありました。

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 山頂から南に下る道は、通行禁止とはされていませんが、通行を控えるように書かれていました。時間的も千畳敷まで降りることは困難です。
 現在、金華山の登山道は神社から山頂までの1本のみということになります。

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 ベンチでランチタイムとなりました。ちょっと先に行ってみると、鹿がいました。

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 予想通り、女川の山友のザックからはいろんなものが出てきました。今回もごちそうになりました。

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 往路を下りました。

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 神社の境内にいた鹿にエサをやろうとして、とんでもない目に遭いました。小突かれ、蹴られ、果ては右の前腕を咬まれました。骨が砕けるのではないかと思いましたが、大丈夫でした。奈良の鹿とは比べものにならない凶暴な鹿です。くれぐれもエサをやるのはやめましょう。エサを売っていながら、野生の鹿だから神社は関知しないというスタンスのようです。

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御神木

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鹿山付近

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カモメ

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 毛色が違うのは、大きくても若い鳥だとのことです。

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 今回の乗客はおりこうさんのようで、予定時刻の10分までに全員が乗船し、早い出航になりました。遅れてくる人も少なくないと、社長さんがこぼしていました。
 山に行かなければ、3時間半は持て余すという意味でもあるようですが、山に登る人は決して甘く見てはいけない山だということでもあります。急げば千畳敷往復は不可能ではなさそうですが、危ういところのようです。

GPS軌跡

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